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水玉。

水玉。

晴れ渡った青空。動く雲は実にのんびりとしていて、吹く風も適度に涼しい。そしていつも通り、揺れる花。
青空は動いてゆく。いや、実際は浮遊島が動いているのだ。
その浮遊島の地に足をつけて、ラエは洗濯物を干していた。
横には相変わらずウリエルが寝転がり、じっとラエを見つめている。
イェンはと言うと、家の中ではしゃいでいる。
どうも、ラエによって屋敷があまりにも丁寧に綺麗に掃除されていたのに感心し、その綺麗さを堪能しているらしい。
その事から、一応自分の掃除であるにも拘わらず、イェンが適当に掃除をしていた事が察せられた。
どうやらちょっとした気分屋のようだ。
そんな事を考えながら洗濯物を干していたが、何となくウリエルの視線が落ち着かないのを感じ取って、急いで全て竿につるす。
そしてウリエルの傍に座り、問いかけた。
「どうしたの、ウリエル」
「……今まで、イェンと性格が合わない子が多かったから」
また謎の言葉だった。変わった喋り方をして、少し態度は尊大だが、ラエにとってイェンは親しみやすい性格をしている。
「何で?」
心底不思議に思って問いかけると、直ぐ答えが返ってきた。
「どうしてあんなに威張ってるんだ、とか、今まで何で出てこなかったんだ、とか。
 そう言う事で喧嘩するの。
 ラエ、家政婦は自分だけだって思ってたみたいだから、吃驚したんじゃない?」
「吃驚はしたよ。でも、私はここの家政婦で、イェンはこの家でしょう?
 別に良いじゃない」
「そう」
「そうよ」
それがどうしたのだと思っていると、ウリエルは、そっか、と呟いておもむろに立ち上がる。
気持ちの良い風が吹き、ラエが空を見上げると、雲がゆっくり動いていった。