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水玉。
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水玉。

「………」
ウリエルはここのところ滅多にない程苦悩していた。
いつものぼうっとした表情を歪め、頭を抱えて廊下でうずくまっている。
ラエは部屋に閉じ籠もって、出てこない。
帰りは絶景だったが、ずっと黙ったままだった。
「黙っていたからだ。すっかりラエはお前がずっとあの惚けた性格のままだと勘違いしていたようだからな」
イェンが隣に立って、鋭く指摘する。
「………引っ込みがつかなくって……」
ぼそりと言うウリエルに、
「引っ込みもクソもあるか。無駄に歳だけ取りおって、この小童」
呆れて物も言えん、と嘆息を漏らす。
「……人付き合いなんて、年取っただけじゃそう上手くなんないんだけど」
ウリエルがふて腐れて言い返すが、言葉がいつまで経っても返ってこない。見ると、隣には誰も立っていなかった。
「………」
ウリエルはため息を漏らすと、また再び悩み始めた。