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水玉。
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水玉。

ラエは昨日の奇妙な幼児や諸々のことを思い出しながら、六角形の葉を眺めていた。
洗濯物はもう取り込んであり、カゴの中に入ってラエの隣にある。
ウリエルが作業着姿で隣に座り、
「これを作った奴ね。友達だったんだけど、死んでしまって、もう会えない」
ぼそり、と言う。
「……そう」
とりあえず、そう返す。
そのまま、ウリエルは花を眺めている。
「でも、出会えて良かったんでしょう?」
ラエはそう問う。人との出会い。それをウリエルは拒まないから。
「うん。別れも、出会いがないと起こらない。
 一期一会って言うし。大切なモノだもの」
ラエとの出会いも、とても大切。
そういって、ウリエルがラエの頭を撫でる。
頭上から降ってくる、いい子、という言葉が、なんだかくすぐったかった。
花畑の様々な種類の花が、風で揺れる。空は清々しく晴れている。
精霊が生み出したのだろうか、六角形の葉の上に乗った雫が、キラリと輝いた。